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親はヒーローだ。
どんなに冴えなくても、どんなにかっこ悪くても、子供の前ではヒーローだ。
小さい頃から運動神経が悪く、体育の授業ではいつも馬鹿にされていた。
サッカーの授業でパスが回ってきたことは一度もなく、いつも隅っこで大人しくしていた。
それでも、日曜日子供がサッカーをしたいといえば、一丁前にサッカー選手になるのである。
昔から要領が悪く、仕事ができなかった。
上司からは怒られてばかりだった。
それでも子供の就職となれば、一丁前にアドバイスをするのだ。
子供は、いつか気がつくのかもしれない。
自分の親が完璧な人間ではないことに。
もしかしたら格好良くないかもしれないことに。
でも、親はやっぱりヒーローだ。
これだけ家族を幸せにできるのだから。
みんなを笑顔にできるのだから。
ヒーローじゃなきゃ、できる事じゃない。